75歳以上の高齢者を後期高齢者と2つに分けています。
60代と70代の血圧の正常値、平均値、目標値、
そして血圧が正常値の方の割合(%)一覧表をご覧下さい。
60代の血圧 | 正常値 | 正常値の方 の割合 % |
平均値 | 目標値 |
男性 | 130/85未満 | 50% | 138/84 | 140/90未満 |
女性 | 130/85未満 | 55% | 137/82 | 140/90未満 |
(単位=mmHg、病院での測定値、%は正常高値を含む)
70代の血圧 | 正常値 | 正常値の方 の割合 % |
平均値 | 目標値 |
男性 | 130/85未満 | 44% | 142/80 | 140/90未満 |
女性 | 130/85未満 | 50% | 140/78 | 140/90未満 |
(75歳以上の血圧の目標値は、病院測定で150/90未満です)
高齢者になると、
2人に1人は高血圧という状況ですね。
高齢者の血圧の正常値、目標値、
高齢者の血圧が高い原因、血圧を下げる方法のまとめです。

高齢者の血圧の正常値は、前期も後期も関係なく、
日本高血圧学会で130/85未満と定められています。
ただし血圧の目標値は、
前期高齢者(65~74歳)で140/90未満、
後期高齢者(75歳以上)で150/90未満となっていて、
上の血圧で10mmHgの差が設けられています。
高齢者も75歳を超えると、
150/90でも致し方なしといったところかもしれませんね。
持病がある方の血圧の目標値と高齢者の注意点

- 自立度の低下(要介護)
- 降圧剤の飲み忘れ
- 持病(糖尿病、心臓病、腎臓病など)の悪化
自立度の低下(介護が必要)から、身の回りの事が出来なくなり、
降圧剤を飲み忘れたり、持病が悪化したりします。
高血圧は、糖尿病、心臓病、腎臓病と関係が深いので、
糖尿病、心臓病、腎臓病が悪化すると、血圧が高い原因となります。
高血圧の3つの合併症

自立度が低下した高齢者は、血圧を下げるのも難しいですが、
食事や飲み物など、全ての管理が難しくなります。
後期高齢者に入ると、
痴呆症なども出てくる可能性もありますので、
親族やヘルパー、ケアマネージャーの助けが必要となります。
血圧を下げるには、
高齢者だけでなく、回りの助けが必要になるという事ですね。