
血圧が正常値を超えてくると、必ず食事療法をするように言われ、その中でも特に塩分を減らす(減塩)ように指示されます。
世界的に見ても日本人は塩分が多い食事を好む傾向があり、欧米諸国の平均的な塩分摂取量9~10g/1日に対して、日本人は、約13g/1日の塩分を摂取しているのです。
血圧が正常値を超えたら、塩分を減らすことが血圧を下げるポイントになってきます。それでは血圧の大敵「塩分を減らす5つのコツ」を教えますね。
<塩分を減らす5つのコツ>
- 少しずつ塩分を減らし食べ過ぎない
- 調味料の塩分量を知っておく
- 出汁や酢、レモンや香辛料を使う
- 汁物は具を多くして汁は残す
- 減塩醤油、減塩された塩を使う
血圧が高めの方は、
1日の塩分摂取量は6gが目標です!

血圧が高めの方は、少しずつ塩分を減らしていって、薄味に徐々に慣れる事が大切です。
急に味気のない食事になると長続きしませんので、少し時間をかけて薄味の食事に慣れていくのが成功のコツです。
あと、血圧が高い方は食べ過ぎにも注意して下さい。
せっかく減塩しても、食べる量が多くては減塩になりませんから気を付けましょう。

よく成分表などでは、塩分量の記載の代わりにナトリウム量が表示されています。
その場合は、これを覚えておくと便利です。
食塩相当量(塩分量)1g=ナトリウム量0.4g
※ナトリウム量×2.5=食塩相当量(塩分量)
大さじ1杯の調味料 | 塩分量 |
食塩 | 15.0g |
減塩の塩 | 7.0g |
醤油 | 2.5g |
減塩醤油 | 1.4g |
赤味噌 | 2.3g |
減塩味噌 | 1.0g |
中濃ソース | 1.0g |
バター | 0.3g |
ケチャップ | 0.6g |
マヨネーズ | 0.3g |
血圧が正常値を超えたら、この一覧表は、暗記せずともだいたい把握しておく方が良いです。

調味料で塩分を徐々に減らしていき、物足りなさを感じたら、出汁、お酢、レモン、香辛料を使い、味を感じるように調整するのが塩分を減らすコツです。
特にお酢はお勧めで、お酢自体に血圧を下げる効果がありますし、味に変化を持たす事が出来ますので必ず利用したい調味料です。
血圧を下げる食べ物一覧表

味噌汁やラーメンなどのスープ系食べ物は、塩分量が多いです。
赤味噌大さじ1杯で2.3gも塩分量がありますので飲まない方が賢明です。
その代りに、野菜を多く入れた味噌汁にしたり、野菜たっぷりのラーメンにしたりする工夫が、血圧を下げる減塩対策には必要になってくるでしょう。

今ではスーパーに行くと減塩醤油、減塩の塩(やさしお)、減塩味噌や減塩ポン酢まで数多くの減塩商品が並んでいます。
私もヤマサの減塩醤油と味の素のやさしおを愛用しています。
今では血圧が正常値になりましたが、塩分摂取量は、知らない間に増えていってしまうものです。
そういった事にならないように、日頃から塩分対策はしておいた方が良いと思いますので、皆さんもぜひ減塩商品を利用していって下さいね。