血圧の上下差が大きい、小さいというのは、

高齢者だけでなく、30代、40代、50代の中年層も

動脈硬化や心疾患などを発症する可能性があるので危険です。

血圧の上下差が正常かどうかを調べるには、

脈圧と平均血圧という2種類の計算式から確認する事が出来ます。


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血圧の上下差 正常値 計算法

  • 脈圧=上の血圧-下の血圧 [40~60が正常値]
  • 平均血圧=(上の血圧-下の血圧)÷3+下の血圧 [90未満が正常]

この2つの計算式から、

血圧の上下差が正常値かどうか判断します。

実際の数値で当てはめてみます。

 (例)
 血圧が152/82の方を

 脈圧と平均血圧を計算して、血圧の上下差が正常値か判定してみます。


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女性医師 脈圧

計算式から152-82=70となり、正常値の40~60を大きく超えます。

この脈圧が正常値を超える場合、心臓に近い血管が動脈硬化が進んでる可能性があります。

女医さん 平均血圧

平均血圧の計算式から、(152-82)÷3+82=105.3となり、こちらも正常値の90未満をかなり超えています。

この平均血圧が正常値を超える場合、心臓に遠い血管が動脈硬化が進んでる可能性が高くなります。

血圧152/82の方を例に、脈圧と平均血圧を計算してみましたが、

その結果、

心臓から近い血管も遠い血管も動脈硬化を起こしてる可能性がある事が分りました。

皆さんも血圧を測定をしてみて、血圧の上下差が正常かどうか、動脈硬化は進んでないかチェックしてみて下さい。

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女性医師 血圧の上下差のタイプの違い(高齢者と中高年)

高齢者の場合、上の血圧が高くなり、下の血圧が下がる方が多く、血圧の上下差が広がる傾向があります。

また中高年の場合は、下の血圧が高くなる方がいて、脈圧や平均血圧が正常値でなくなる方が出てきます。

例えば、

130/92という下の血圧が少し高い方は、脈圧が38になるので正常値の40~60の間に入らず、血圧の上下差が小さ過ぎて、正常でないと診断されます。

脈圧が40未満の場合は、心疾患の可能性があるのです。

また

平均血圧を計算してみても、(130-92)÷3+92=104.7となりますので、こちらも正常値ではないのが分ります。

一見すると、

130/92なら、下の血圧が少し高い程度と思いがちですが、動脈硬化という観点から見ると、大変大きな意味合いがあるという事になります。

もしご自分の血圧の上下差を心配してる方は、

血圧脈波検査というのがあり、上腕だけでなく足首の血圧まで測定してくれる検査もあります。

左右の腕と足首の血圧の差も知る事が出来すので、上下差と左右差の両方を一度検査してみるのも良いと思います。

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