血圧、BMI、肝機能、総コレステロール、LDLコレステロールの5項目で
現行の健康診断の正常値と
2014年に日本人間ドッグ学会が発表した新基準とで
どのくらい差があるのかを見ていきます。
健康診断 | 現行の正常値 | 新基準(男) | 新基準(女) |
血圧 | 130/85未満 | 88~147 /51~94 |
88~147 /51~94 |
BMI | 25%未満 | 18.5~27.7 | 16.8~26.1 |
肝機能 γ-GTP | 0~30 | 10~37 | 8~25 |
総コレステロール | 140~199 | 151~254 | 30~44歳 145~238 45~64歳 163~273 65~80歳 175~280 |
LDLコレステロール | 60~119 | 72~178 | 30~44歳 61~152 45~64歳 73~183 65~80歳 84~190 |
日本人間ドッグ学会の新基準は、
現行の健康診断の正常値とかなり違いがありますが、
特に血圧とコレステロールは目を疑うほど違います。
また
新基準値は、男女で違う数値となってる点が特徴的ですね。
現行の正常値と人間ドッグ学会の新基準で違いが出る理由は、
観点の違いから生じています。
・病気になりにくいという医学的な視野では正常値はいくつなのか?
・いわゆる健康な人※1の人間ドッグの結果はどうだったのか?
「病気を予防する」という観点と
「いわゆる健康な人の実態」という観点の違いから生じています。
※1 日本高血圧学会VS日本人間ドッグ学会
血圧の新基準
日本人の4,000万人が患う高血圧(3人に1人)ですので、
血圧の新基準が一番話題になりました。
確かに、130/85未満と148/95未満では雲泥の差ですが、
血圧の正常値は今まで通り130/85未満で統一されており、
人間ドッグ学会の88~147 51~94は、
基準範囲内という位置付けで使用されています。
LDLコレステロールの新基準
LDLコレステロールの正常値は60~119ですが、
男性は最大で178までが基準範囲内、
女性は65歳以上で190までが基準範囲内となっています。
以前からLDLは悪玉コレステロールと言われ、
悪の根源のような扱いをされてきましたが、
人間ドッグを受診した、いわゆる健康な人※1は、
LDLコレステロールは意外と高かったという事になります。
今回は、
健康診断の正常値と
日本人間ドッグ学会の新基準(基準範囲内)のお話でした。